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ー偶・適・会ー
大間光記 × 笹川健一 × 金田和子

2008年4月22日(tue)ー5月12日(mon)
13:00ー19:00 木曜休館
彫刻家 大間光記、ガラス造形家 笹川健一、墨象家 金田和子によるコラボレーション展示。
展覧会タイトルのー偶・適・会ーは、偶然に出会うこと「たまたま」を広辞苑でひいた時に
必ず出てくる3つの漢字。
異素材の個性が合わさり、お互いの作品に及ぼす影響もまた、
偶然性が成す興味深い空間としての新しい提示ができると思います。
大間光記
OHMA Mitsunori

笹川健一
SASAKAWA Kenichi

金田和子
KANEDA Kazuko
KANEDA Kazuko

金田和子の作品は墨のみの表現である。
30年から50年経た墨を時間をかけて端渓硯の上で息を吹き込む。
墨と水が硯の上で混ざり合う経過にさまざまな作品の構想が巡る。
同じく長い時間、寝かせた紙に精神を集中させて墨をおいていく。
墨による精神の写し。
SASAKAWA Kenichi

笹川のガラスがそこに在るだけで、ほかに何もいらない存在感と
背景までもが何か緊張感を持つ。空気がぴんと張りつめるような感覚。
吹いた器形を削り、割る、塗る等の行為によって器物の精神性、
空間、フォルムといった観念的あるいは彫刻的な部分を取り出す。
用の抜け落ちたうつわの「コト」の部分。
OHMA Mitsunori

大間の仕事は石との対話から始まる。
のみを使い 手仕事でこそ生み出される独特な柔らかいフォルム。
作品にリズミカルな表情を与えるその彫り跡は単にテクスチャーとして
つけられたものではなく、フォルムを追いかける中での必然の痕跡である。
無機質な素材に温度を感じさせる 静かな”動”がそこに息づく。