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人間の心の奥底ヘ光を送ること
〜ある芸術家の言葉より
2012.1.15(sun)- 2.12(sun)
12:00-18:00 木曜休館
※この会期のみ18時終了です
金沢経済新聞掲載記事

展示風景

朝日新聞掲載記事


La beauté éternelle

山村慎哉  YAMAMURA shinya
城崎英明  KIZAKI Hideaki
小曽川瑠那  KOSOGAWA Runa
北本真隆  KITAMOTO Masataka
樫尾聡美  KASHIO satomi
横山翔平  YOKOYAMA Shohei
金田和子  KANEDA Kazuko


Le temps qui passe

笹川健一  SASAKAWA Kenichi
山本優美  YAMAMOTO Masami


Une porte sur le futur

遠矢麻野  TOYA Mano
西山徹   NISHIYAMA Toru
菊谷達史  KIKUYA Satoshi
佐直麻理子 SAJIKI Mariko
堀至以   HORI Chikai


 音楽家ロベルトシューマン(1810-1856独)の「人間の心の奥底へ光を送ること、これが芸術家の使命である」という言葉がありました。—同じ芸術家として、共鳴するその感覚を、見て、触れて、受け取ってください。
La beauté éternelle 〜 普遍的な美、 Le temps qui passe 〜 流れる時間、 Une porte sur le futur 〜 未来への扉、の3章をお届けします。


作家コメント

それまでの五感の懐古が心に響くとき人は美しいという印象を持つ。その感情に理由はない。人を好きになるときも完全が故ではなく記憶の共感に他ならない。私の作る箱も共感を呼び起こすものでありたい。無数に存在するものの中にあって、答えとしてではなく震える共鳴のようであってほしいと思うのである。
城崎英明  KIZAKI Hideaki


作家コメント

 糊によるデカルコマニーから、新たな染色の表現領域を模索。糊の上から布帛に染料を浸透させる事の困難さと妙味。ある種、無意識の作用が働いている。
北本真隆  KITAMOTO Masataka
小曽川瑠那  KOSOGAWA Runa
作家コメント

壊れそうなもの、今にも崩れそうなものをみる目線で日常を視てみると、世の中には気づくことがたくさんあるのではないでしょうか。
間を生かした大胆な意匠、裏打ちされた技術とものを慈しむ心を重んじてきた伝統文化、日常の大切さ、明日があるという奇跡。これらが私に大きな影響を与え、日常にひそむ小さな美に自身の目が向くようになりました。
私は日常のささやかなものごとに気がつく瞬間を提示したいと考え制作しています。
樫尾聡美  KASHIO satomi
作家コメント

 私は「日記」として生活の中に何気なく存在するものをモチーフとして幾何学的な装飾作品を制作しています。幾何学を使った装飾を描くのは、装飾にとっても生命の存在、生命力が大変重要な要素であり、私の研究する「かわいい」という感覚と深いつながりがあるように感じたことにあります。生命をミクロのレベルで覗いていくと、驚く程美しい装飾を発見することができます。私は、人間の歴史の中で様々な装飾が作られてきたのには、装飾には生命力の表現という側面があるのではないかと考えています。
横山翔平  YOKOYAMA Shohei
作家コメント

私が作品を制作するとき「心象風景」を最も重要なテーマとしている。見たモノ、感じたこと、聞こえた音、五感というフィルターを通し、自分に入ってきたものが混じり合ってできた世界。その断片を形で表現し、他者に影響をあたえることが私にとって唯一の自己表現方法であると考えている。

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心象風景の中
生きものかそうでないものか
静かに佇み、時に動く
存在しないようで確かにそこに存在する

それは

感情の起伏を無くし
ニュートラルになった時に発生する
心の形
笹川健一  SASAKAWA Kenichi
山本優美  YAMAMOTO Masami
作家コメント

 先刻まで人がいた空間を見つめたり、今はいないある人を思い出したりする時、時間がゆるやかに流れる水流のように感じられたり、思い出が空間の中に目に見えない層として堆積しているような感覚を抱くことがあります。日々の生活の中で私たちは刻一刻と時を刻み、ゆるやかにしかし確実に死へと向かいます。
2007年から2009年にかけて滞在したヨーロッパ、ベルギーの地で、日本とはまた異なる情報や価値観、歴史・文化的背景を軸に動くもうひとつの世界の中に身を置いたことで、このように世界中のあらゆる場所で自分のまだ見ぬ、そしてこれからも会うこともないかもしれない人々がそれぞれの生を日日営んでいるのだという意識を強く抱くようになりました。
こうした時間の流れや人間の生活の営みに対する感動や感覚から着想を得て、人々が日々積み重ねている記憶や思い出、毎日繰り返される習慣や仕草などと結びついている物、鏡や写真立て、ラジオ、箱や本などといったものを中古市で集め、これらの物の中に秘められている記憶や時間の流れを表現するという制作をはじめました。
遠矢麻野  TOYA Mano
作家コメント

小さい時から絵を描くにしても、粘土遊びをするにしても、いつも生物ばかりをモチーフにしていました。
学校で無機質なものを描かされる時には途端に気が削がれてしまうのです。
私は命のあるもの、もしくは且つてあったものが好きです。例え命は朽ちて、そこには痕跡しかなかったとしても、生命の匂いは美しい。そんな命の匂いのする作品を作りたいと私は思っています。
西山徹   NISHIYAMA Toru
菊谷達史  KIKUYA Satoshi
佐直麻理子 SAJIKI Mariko
堀至以   HORI Chikai
山村慎哉  YAMAMURA shinya
金田和子  KANEDA Kazuko